プログラミング学習で9割の人が挫折するたった1つの理由とその不可解さ

2019侍エンジニアアンケート結果
プログラミング学習の際、挫折を感じた人は87.5%

株式会社SAMURAIが2019年にアンケートを実施したところ、約9割もの人が「プログラミング学習で挫折した経験がある」と答えました。

結論をまず言うと、挫折する理由は『人に教わろうとしないから』です。

「あ! こいつ何か売りつけようとしてるな」と思ったあなたは鋭い。それは最後にやります。
ただ少しだけ待ってください。次の1行までは、僕の話を聞いていってください。

そもそもなぜ多くの人が、まずは自力で学ぼうとするのでしょうか?

特定の分野において「人に教わるなんてカッコ悪い」「気恥ずかしい」と感じるのはなぜなのでしょう?

本記事では独学を選択しがちになる理由と解決方法について考察していきます。

目次

プログラミングに挫折する直接的な理由

2019侍エンジニアアンケート結果
挫折や行き詰まりを感じた理由7つ
挫折の理由解決策
不明点を聞ける環境になかった人に質問できる場所へ行く
エラーが解決できなかったエラーを見せてアドバイスをもらう
モチベーションが続かなかった進捗を見てくれる人を立てる
学習のゴールが分からなかったプログラミングの目的を人に相談する
環境構築でつまづいてしまった人に教えてもらう
教材がわかりづらかった教材を使わず授業形式で学習する
学習時間が思うように取れなかった効率的な学習方法をアドバイスしてもらう

この通り挫折した理由についていろいろ言われていますが、どんな理由も人に教えてもらうのが手っ取り早い解決策であることがわかります。

僕たちは意外と独学経験が少ない

2019侍エンジニアアンケート結果
独学で勉強する人は58.3%

プログラミング学習を始めるとき、約6割の人が独学で学ぼうとします。
しかし過去を振り返ってみると、そもそも僕たちは誰かに教えてもらいながら学んだ経験の方が多いはずです。

  • 学校の先生
  • 部活動のコーチ・監督
  • 会社の上司・先輩

プロのスポーツ選手だって、たとえ世界1位に輝いても専属のコーチをつけています。自分が世界一上手だというのにです。

また逆に、誰にも教わらずプロになった選手もいません。
「野球チームに入らず、家で孤独にバット振ってたらメジャーリーガーになれました」なんて人はいないのです。

改めて自身の過去を振り返ってみてください。
独学で覚えたことと教わって身につけたこと、どちらが多かったでしょうか?

海外で感じる教育の威力

「そんな他人に教わってきただろうか?」という気持ちになるかもしれません。
しかし普段は気にも留めないようなスキルでも、教育を受けていなかったらまず身につけていないものばかりなのです。

たとえば暗算。

僕は仕事でカンボジアに行くことも多いのですが、最初はカンボジア人の暗算能力の低さにびっくりしました。
大卒でも明らかに暗算速度が遅いのです。
『1000−780』のような引き算も、頭の中でかなり時間をかけないとできません。

暗算なんて大したことないと思われるでしょうが、これも教育なしでは身につかない能力なのです。

教育が当たり前であることの弊害

僕たちは自分たちが受けてきた教育にかなり無自覚です。

しかし当然と言えば当然の感覚なのかもしれません。
義務教育に新卒一括採用。
自分から「教えてください」と頼まなくても、学校や会社側が勝手に教えてくれたのですから。

ただこの教わることへの無自覚さが、いざ自分から何かを学びたいと考えたとき、つい間違った学習方法を選ぶ原因にもなってしまっています。

金を払ってまで教わるのはバカだという風潮

ネットでは「今なら無料で優秀な学習サイトやYoutube動画があるんだから、金払ってまでプログラミング学ぶなんてバカのやることだ」といった声も聞かれます。

実際、高いお金を払って学んだのに、期待外れで終わった人もいるのでしょう。
しかし中には現役エンジニアとか、大学で情報関係を専攻していた方の発言も見かけます。

(いやいや……あなたたち絶対に学習サイトやYoutubeだけで1人前になってないよね?)

と、僕なんかは心の中でツッコんだりするのですが、心が汚れ過ぎでしょうか……。

教育に自腹を切る痛みを知らない

誰かに教わった意識が薄いのは、自分で教育コストを支払った経験に乏しいからです。

(義務教育)や(習い事や塾、クラブ活動)
会社だって、仮にプログラム未経験の新卒を採用したとしたら、1人前になるまで給料を払うことは教育コストです。
真の意味でまったくお金をかけずに学べることなんてありません。

(ただお金をかければ絶対に学べるわけでもないのが、世の理不尽なところですが)

必要な知識は全て教えてもらえるという勘違い

僕の会社は中途採用で入ってくる方も多いのですが、よく◯ニーとか、パ◯ナソニックといった有名企業から転職されてきた40代、50代の方に、こんなことをぼやかれます。

「この会社は研修制度が少なすぎる」
「会社が教えてくれない」
「人を育ててくれない」

大企業の充実した教育制度に比べれば、確かにウチの会社の人材育成は貧弱です。
(新卒から係長になる15年間のうちに研修が1回あった程度)

しかし新卒からずっと今の会社で働いている僕はこうも思うのです。

いや、必要な知識なら自分で取りに行けよと。

カンボジアの例でも出した通り、世界に1歩出れば、必要だけど教えてもらえない、自分から行動しなければ手に入らない知識なんて山ほどあります。

必要な知識が勝手に向こうからやってくるなんて、本当にただの勘違いです。

皮肉にもプログラミングが義務教育化

期せずして2020年以降の小学校教育には、プログラミング学習が盛り込まれることとなりました。

児童がプログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を
行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動

出典:小学校学習指導要領(平成29年度 告示)[pdf], 文部科学省, p22 

プログラミング教育の是非や効果はさておき、今から小学校に通う世代は国語や算数のようにプログラミングの知識を持つようになります。

(学校で習ったんだから)「プログラミング学習に金払うなんてバカ」
(自分の時代は)「学校が教えてくれなかったせいで……」

プログラミング学習に関する認識は、今後さらに誤解されていくかもしれませんね。

  • 教わるなんて普通のこと
  • 独学でやろうとするのは、受けてきた教育への実感が薄いから(自分も周囲も)
  • 必要な知識・スキルは自分の頭で考え、行動して手に入れるもの

プログラミングを独学で学んだほうがいいケース

独学が向いている人
  • プログラミングが自分に必要かを判断したい
  • 学習を楽しむこと自体が目的
  • プログラミング習得に数年かけてもいい

以上のような場合には、マイペースにできる独学をおすすめします。

反対に「いついつまでにはプログラミングを習得する!」という明確な目標があるのなら、誰かに教えてもらえる環境を絶対に用意すべきです。

プログラミングを教えてもらう方法【無料2つ/有料2つ】

プログラミングを誰かに教えてもらう方法は大きく分けて4つあります。
学びたい意欲の大きさや自身の教わりやすいスタイルに合わせて、最適な方法を選びましょう。

無料①|Q&Aサイトで質問

早い話がエンジニア版Yahoo!知恵袋です。
無料で何でも何度でも質問できるのが最大のメリットです。
未経験者の質問にも割と親切に答えてくれる人がいます。

ただ当然ながら質問に100%回答がもらえる保証はありませんし、間違っていたり、心ない答えが返ってくることもあります。
情報を信じるかは自己責任。

代表的なエンジニア向けQ&Aサイト

無料②|エンジニアのコミュニティやイベントに参加

エンジニアが初心者向けに主催する無料イベントに参加して、エンジニアとの人脈を作っていく方法です。

ただし教えてクレクレ君は嫌われますので、教えてもらったら相手に何かしら恩返しできるものは持ちましょう。
仕事を紹介とか、別の専門知識を提供するとか。

代表的なエンジニア向けイベント情報サイト

有料①|メンタリングサイトを利用

世の中には個人的に誰かを指導したいとか、相談に乗りたいという人がいます。
そういう人たちを見つけるのに便利なのがメンタリングサイトです。

お金を払ってプログラミングの指導をお願いしたり、30分だけ専門家の時間を買ったりできます。

ただ良い指導者に出会えるかは自分の目利き次第。
書いてある実績を鵜呑みにせず、悪質な勧誘に巻き込まれないようご注意ください。

代表的なメンタリングサイト

有料②|プログラミングスクールに通う

プログラミング習得に集中したいなら、やはりプログラミングスクールに通うのが1番です。

他3つの方法に比べて、圧倒的に手間がかかりません。
なぜなら教えてもらうための環境をパッケージにして提供してくれるからです。

  • 質問に対して確実に答えがもらえる
  • お金さえ払えば気兼ねなくサービスを使い倒せる
  • ちゃんと教えられる人を自分で探さなくていい

唯一のデメリットは料金が高いことですが(だいたい月10万円超え)、プログラミングを身につけて得られるメリットを考えれば、十二分にコスパの良い自己投資になり得ます。

どんなスクールがおすすめかについては以下のページで紹介しています。
参考にしていただけると嬉しいです。

本気でプログラミングを身につけたいならスクールへ

この記事のまとめ
  • プログラミングに挫折する理由は、ついつい独学で学ぼうとするから
  • 人に教わることをためらわない
  • 自分なりの方法で、教えてもらえる環境を手に入れよう

プログラミングに挫折するのは本当によくあることです。決してあなたの能力が低いわけではありません。

だから1回の失敗で「自分には向いてないな」と思って欲しくないのです。
もしかしたら単純に学び方が悪かっただけかもしれないのですから。

むしろ「プログラミングやってみよう!」という気持ちになっただけでも十分にすごいことです。
自分から学ぼうとするだけで褒められるべき姿勢だと僕は思います。

できたらその気持ちを簡単に捨てないで、ご自身の学び方は本当に最善だったのか、今一度落ち着いて振り返っていただけたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

37歳。名古屋工業大学大学院卒業
某中堅モーターメーカーに就職
AIの自主勉強をはじめた品質管理マン
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